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独立するなら「個人事業主」それそも「法人」どっち

こんにちは!

神戸の税理士、齋藤です!

独立、開業する際に悩むのが個人事業主で開業するか、

法人を設立するのか。

さっそく見ていきましょう!

 

どっちが得する?ずばり結論は!

最初に結論から申し上げますと、ずばり「個人事業主」!!

 

状況により法人設立が望まれるケースもあるかもしれませんが、

多くは個人事業主としてスタート、必要に応じて「法人成り」

もしくは、別途、法人を設立することをおすすめします!

 

個人事業主のメリット、デメリット

はじめに、個人事業主のメリットとデメリットを見ていきます。

 

◆メリット

・個人事業主の開業に費用はかからない。

・社会保険に加入義務がない。(業種や人数によって加入義務があります)

・確定申告は法人に比べると簡単で自分でも行える。(やるかやらないかは置いておいて)

・個人事業主で開業すると、法人の期間も含めて、消費税の免税事業者の期間が長く享受できる。

(最長、個人事業主で2年間、法人で2年間の計4年間)

・税務調査に入るリスクは法人より低い。

 

◆デメリット

・社会的信用は法人より低い。

・従業員を採用しにくい。

・所得(利益)が大きくなるにつれて、所得税率は高くなるため、

儲かると税額負担が大きくなる。

・所得が増えると、所得税とは別に、「個人事業税」の負担がある。

 

法人のメリット、デメリット

次に、法人のメリット、デメリットを確認します。

 

◆メリット

・社会的信用がある。

・出資を受けやすい。資金調達をしやすい。

・従業員を採用しやすい。

・個人事業主に比べ節税対策が豊富。

 

◆デメリット

・設立費用がかかる。(株式会社の場合でざっくり25万~30万円)

・社会保険加入義務がある。

・赤字の場合でも、税金負担がある。

・確定申告を自分でやるのは難しい。(できなくはないです)

・税理士の顧問料は高くなることが多い。

・税務調査に入るリスクは個人より高い。

 

その他、独立するタイミングでの融資は個人事業主でも法人でもどちらでも対応可能です。

まとめ

いくつかのメリット、デメリットをお伝えしましたが、個人事業主か法人のどちらでスタートするのかを考える際には、

事業計画を考えることが重要です。

冒頭、個人事業主がよいといいましたが、社会的信用、資金調達、採用など、

事業の成長のスピードを重視したい場合には、法人という選択も出てくるかと思います。

 

おさらいになりますが、メリット、デメリットで検討する重要な項目は、次の3つです。

①個人事業主の場合の「所得税」と法人の場合の「法人税」の税額負担の比較

②消費税の免税事業者の期間の享受

③社会保険料の負担

 

①~③の項目を見て頂くと、一定の所得(利益)以下であれば、個人事業主で

スタートするのよいです。

所得(=売上-経費)は、目安としては600万円ほどでしょうか。

(あくまで目安ですので色々な方面から検討しましょう。)

②の消費税については、以前ブログでもお伝えした、「インボイス制度」(2023年10月1日~)

も関わりますので事前の確認、検討を十分に行いましょう。

 

また個人事業主は届出を1枚だせばスタートできますが、

法人は法務局に登記手続きが必要で約1か月はかかりますので

その点も注意してください。

 

最後になりましたが、個人事業主でも法人でもスタートする場合には、

是非何人かの税理士からお話を聞いて比べてみてください。

顧問の税理士をつけなくてもいいと思われている方でも、最初が肝心ですし、

頼まない場合でもタイミング的に話を聞きやすいのでおすすめです。

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